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予定は未定決定に非ず。
そうそう、そんな言葉があったはず。
フェリオは、彼の前に座り込み訥々と話しを続ける少女に曖昧に頷き、曖昧な笑みを浮かべた。
「アスカ様、王子も困っていらっしゃいますから。」
オロオロと二人の間を彷徨いて、何とか取りなそうとしたサンユンの努力は、皇女の一喝で退けられた。
「黙るのじゃ! わらわはフェリオ王子と話しをしておるのじゃ!」
長く引いた鮮やかな色の袖が、彼女の怒りを表現するようにバサバサと床を打つ。時に聡明なこの皇女も、フウの事となるとまるで駄々っ子のように変わってしまう事は、彼女と接した事のある者は皆知っていた。
其れほどに、アスカ皇女はフウを慕っていたし、フウも彼女に、歳の離れた妹のように優しく接している。
「まぁまぁ、そう興奮しないで。俺は皇女の話を聞いていますから、ね?」
宥め賺して、フェリオは途方にくれたような顔をしているサンユンに目配せする。表向きは、アスカに対して頭を下げたサンユンだが、大きく下がった眉尻が申し訳ないと語っていた。
う~ん。彼女がこっちへ来るのは予定外だったなぁ。
取りあえず、フェリオはそう思う。もうじき、アスコットが城の外へ見回りに出る時間だ。本当は、彼を上手く言いくるめ、これに便乗して外出する予定だったのだ。
もうひとつの神器(偽物だけど)が手に入ったこの時期だからこそ、あの男がもう一度自分と接触してくるかもしれない。だからこそ、フェリオは敢えて城に留まったのだ。
しかし、時間を見計らっていれば、珍客の襲撃を受けた。
今回の王位継承騒動にフウが酷く心を痛めていると吹き込まれたアスカ皇女が、フェリオに抗議行動に出たのだ。
全く…とフェリオはひとり言ちた。
『イーグルは、協力する気があるのか、甚だ疑問だ。』
「よいか、王子。男子たるもの、か弱き乙女は守らねばならぬものじゃ。まして、フウのような…「フウは強いぞ?」」
揚げ足を取るつもりなど毛頭なかったのだが、フェリオはそう告げた。常々思っている事が口をついて出ただけ。
けれど、一気にアスカ皇女に不興を買った。
「わらわが言いたいのは、そんな事ではないのじゃ!!! フウが強いのはわらわが一番良く知っておるわ。そもそも、王子はフウの事を…」
火で吐くような勢いになったアスカをピタリと押し留めたのは、やはり話題の人物、風の声に他ならない。
「お茶が入りましたわ。」
丁寧に開けられた執務室の扉は、キイとも音を発しなかった。その声に、フェリオも顔を上げ、彼女の胸元に揺れるペンダントに顔が綻ぶ。それに気が付いたのだろう、風は頬を紅潮させた。
フェリオに贈られたものは、纏の中に隠されていまは見えないけれども、ふたりで交わした約束とその証明は、互いの胸元を飾っているのだ。酷く大胆で、大層な事をしてしまったかのように思えて、風の心臓は鼓動を早める。
自然な仕草で指輪を風に贈ったフェリオのようには、とてもなれませんわと、心の中でそっと呟いた。
そうそう、そんな言葉があったはず。
フェリオは、彼の前に座り込み訥々と話しを続ける少女に曖昧に頷き、曖昧な笑みを浮かべた。
「アスカ様、王子も困っていらっしゃいますから。」
オロオロと二人の間を彷徨いて、何とか取りなそうとしたサンユンの努力は、皇女の一喝で退けられた。
「黙るのじゃ! わらわはフェリオ王子と話しをしておるのじゃ!」
長く引いた鮮やかな色の袖が、彼女の怒りを表現するようにバサバサと床を打つ。時に聡明なこの皇女も、フウの事となるとまるで駄々っ子のように変わってしまう事は、彼女と接した事のある者は皆知っていた。
其れほどに、アスカ皇女はフウを慕っていたし、フウも彼女に、歳の離れた妹のように優しく接している。
「まぁまぁ、そう興奮しないで。俺は皇女の話を聞いていますから、ね?」
宥め賺して、フェリオは途方にくれたような顔をしているサンユンに目配せする。表向きは、アスカに対して頭を下げたサンユンだが、大きく下がった眉尻が申し訳ないと語っていた。
う~ん。彼女がこっちへ来るのは予定外だったなぁ。
取りあえず、フェリオはそう思う。もうじき、アスコットが城の外へ見回りに出る時間だ。本当は、彼を上手く言いくるめ、これに便乗して外出する予定だったのだ。
もうひとつの神器(偽物だけど)が手に入ったこの時期だからこそ、あの男がもう一度自分と接触してくるかもしれない。だからこそ、フェリオは敢えて城に留まったのだ。
しかし、時間を見計らっていれば、珍客の襲撃を受けた。
今回の王位継承騒動にフウが酷く心を痛めていると吹き込まれたアスカ皇女が、フェリオに抗議行動に出たのだ。
全く…とフェリオはひとり言ちた。
『イーグルは、協力する気があるのか、甚だ疑問だ。』
「よいか、王子。男子たるもの、か弱き乙女は守らねばならぬものじゃ。まして、フウのような…「フウは強いぞ?」」
揚げ足を取るつもりなど毛頭なかったのだが、フェリオはそう告げた。常々思っている事が口をついて出ただけ。
けれど、一気にアスカ皇女に不興を買った。
「わらわが言いたいのは、そんな事ではないのじゃ!!! フウが強いのはわらわが一番良く知っておるわ。そもそも、王子はフウの事を…」
火で吐くような勢いになったアスカをピタリと押し留めたのは、やはり話題の人物、風の声に他ならない。
「お茶が入りましたわ。」
丁寧に開けられた執務室の扉は、キイとも音を発しなかった。その声に、フェリオも顔を上げ、彼女の胸元に揺れるペンダントに顔が綻ぶ。それに気が付いたのだろう、風は頬を紅潮させた。
フェリオに贈られたものは、纏の中に隠されていまは見えないけれども、ふたりで交わした約束とその証明は、互いの胸元を飾っているのだ。酷く大胆で、大層な事をしてしまったかのように思えて、風の心臓は鼓動を早める。
自然な仕草で指輪を風に贈ったフェリオのようには、とてもなれませんわと、心の中でそっと呟いた。
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・レイア「OVA連載分 episode.12 」更新
おい、結局OVAかよ…そうです。その通りです。
肝心のフェリオさんが風ちゃんにべっとりで動いてくれなかったので書き直しです。
くっ…ある意味狙い通り・苦笑
ガイピオさんの締め切りが少しばかし伸びたので、逆裁の長編分を書いてしまいたいです。このままじゃ、個人誌どころかサイトに上げる事も出来ません。
出張も近づいてるから、仕事も詰まってくるし…うううう。
でも、サイトの方弄りたい。
リンクさせて頂きたい方がいっぱいで、ご迷惑だろうなぁとか思いつつお願いしてしまおう。
おい、結局OVAかよ…そうです。その通りです。
肝心のフェリオさんが風ちゃんにべっとりで動いてくれなかったので書き直しです。
くっ…ある意味狙い通り・苦笑
ガイピオさんの締め切りが少しばかし伸びたので、逆裁の長編分を書いてしまいたいです。このままじゃ、個人誌どころかサイトに上げる事も出来ません。
出張も近づいてるから、仕事も詰まってくるし…うううう。
でも、サイトの方弄りたい。
リンクさせて頂きたい方がいっぱいで、ご迷惑だろうなぁとか思いつつお願いしてしまおう。
グリップからガードに至るまで、全ての部分に炎を模した装飾が施されている長剣。幅が広く、厚みもある剣は、従来はその重みで持って相手を打ち据える為のものだ。
全てに、真正面からぶつかっていく彼女に相応しい形と言えば、そうなるかもしれない。
細身で先端の鋭く尖った刺突用の片手剣。剣全体に流れるような美しい装飾が施された、優美な印象を受ける剣。
しかし、その細い刃は両刃で、見かけによらず鋭い攻撃性を持っている。美しい外見と、激しい攻撃性。それもまた、持ち主に相応しい形とも思えた。
それは一見槍に見える。
長身の刃を含めた長さは2メートル近い。華美な装飾は何ひとつ施されていない姿は、それでいて凛とした気品を放っていた。
先陣を切って切り込んでいくようなものではないが、綺麗に整えられた長い両刃は、決して力不足を誇示するものではない。あくまでも、受け身を装いながら、決して屈することのない剣。それもまた、持ち主に相応しかった。
レイアースからセフィーロへ再び降り立った少女達がクレフに示したものは、三種類の異なる剣だった。
三種三様の剣は、しかし触れる事などせずともクレフを圧する力を放っている。持ち主である彼女達は、少しの違和感も感じていないようではあるのだが、こうして対峙したクレフやその他の術師達なども、言葉を失うほどの有様だった。
「…これほどの魔力が、セフィーロにもたらされる事があれば…」
意した訳ではない老術師の呟きは、大小の差こそあれ全ての人々の心に浮かんでいた。
「そんなに凄いもの…なのか?」
光は改めて、己の手のある剣に視線を向ける。
試練を経て、彼女に手元に来たのは数日前のはずなのに、生まれた時から手にしていたようにしっくりと馴染む。剣など握った事もない細腕に、羽根のように軽い。
それは、海や風も同じようで、それぞれの剣に視線を向けている。
「お前は何も感じないのだな?」
「…魔力がないから、なのかな、それって。」
可愛らしい少女は、三つ編みを振りながら小首を傾げる。その仕草と、剣から漂う魔力の差は術師達を戸惑わせた。
「恐らく違うはずだ。」
クレフは、少しだけ緊張した表情を崩して、光に向かう。
「こうしていても、力はセフィーロを根にしているようには思えない。光の心を媒体として、レイアースを守護するもの達に力が流れ込んでいるのだ。
多分…。」
そう言い、クレフが伸ばした指先に光の剣が触れる事はなかった。
全てに、真正面からぶつかっていく彼女に相応しい形と言えば、そうなるかもしれない。
細身で先端の鋭く尖った刺突用の片手剣。剣全体に流れるような美しい装飾が施された、優美な印象を受ける剣。
しかし、その細い刃は両刃で、見かけによらず鋭い攻撃性を持っている。美しい外見と、激しい攻撃性。それもまた、持ち主に相応しい形とも思えた。
それは一見槍に見える。
長身の刃を含めた長さは2メートル近い。華美な装飾は何ひとつ施されていない姿は、それでいて凛とした気品を放っていた。
先陣を切って切り込んでいくようなものではないが、綺麗に整えられた長い両刃は、決して力不足を誇示するものではない。あくまでも、受け身を装いながら、決して屈することのない剣。それもまた、持ち主に相応しかった。
レイアースからセフィーロへ再び降り立った少女達がクレフに示したものは、三種類の異なる剣だった。
三種三様の剣は、しかし触れる事などせずともクレフを圧する力を放っている。持ち主である彼女達は、少しの違和感も感じていないようではあるのだが、こうして対峙したクレフやその他の術師達なども、言葉を失うほどの有様だった。
「…これほどの魔力が、セフィーロにもたらされる事があれば…」
意した訳ではない老術師の呟きは、大小の差こそあれ全ての人々の心に浮かんでいた。
「そんなに凄いもの…なのか?」
光は改めて、己の手のある剣に視線を向ける。
試練を経て、彼女に手元に来たのは数日前のはずなのに、生まれた時から手にしていたようにしっくりと馴染む。剣など握った事もない細腕に、羽根のように軽い。
それは、海や風も同じようで、それぞれの剣に視線を向けている。
「お前は何も感じないのだな?」
「…魔力がないから、なのかな、それって。」
可愛らしい少女は、三つ編みを振りながら小首を傾げる。その仕草と、剣から漂う魔力の差は術師達を戸惑わせた。
「恐らく違うはずだ。」
クレフは、少しだけ緊張した表情を崩して、光に向かう。
「こうしていても、力はセフィーロを根にしているようには思えない。光の心を媒体として、レイアースを守護するもの達に力が流れ込んでいるのだ。
多分…。」
そう言い、クレフが伸ばした指先に光の剣が触れる事はなかった。
サイトを始めた頃は『フェリ風』呼びだったようなんですが
気付いたらフェ風になってました。
ラン光もクレ海(アス海)も三文字なので、そこらへんで落ち着いたのではないかと推測されます。
…てな事を考えながら書いてましたが、乗っけるほどにはなりませんでした。明日には上げられるかな?
需要が無いのは重々承知しているのですけど
OVAが好きな私はどうもついついそちらを書いてしまうので参った・苦笑
明日は是非Fの方を上げたい。
後少しでラストに目処がつくので頑張らねば。
そして結論を出さなければいけない代物が…電話してみた方がいいのでしょうか…う~ん
夕方帰宅する際に真っ暗な夜空から、お家に帰る鴨達の鳴き声が聞こえます。
…田舎だなぁ。
気付いたらフェ風になってました。
ラン光もクレ海(アス海)も三文字なので、そこらへんで落ち着いたのではないかと推測されます。
…てな事を考えながら書いてましたが、乗っけるほどにはなりませんでした。明日には上げられるかな?
需要が無いのは重々承知しているのですけど
OVAが好きな私はどうもついついそちらを書いてしまうので参った・苦笑
明日は是非Fの方を上げたい。
後少しでラストに目処がつくので頑張らねば。
そして結論を出さなければいけない代物が…電話してみた方がいいのでしょうか…う~ん
夕方帰宅する際に真っ暗な夜空から、お家に帰る鴨達の鳴き声が聞こえます。
…田舎だなぁ。
・逆裁「同情するなら愛をくれ」続きを更新
応援頂いたので俄然張り切ってしまいました。
所詮私はこんな人間です・苦笑
昨日は頭痛と吐き気で一日潰してしまいました。
あ~~貴重な休みだったのにと後悔しても
後の祭りです。やっぱり、体調管理は大仕事ですね。
うむ、ガリレオ面白い
此処から下はお返事になります。
拍手も頂きありがとうございます。ぱちぱち嬉しいです。
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応援頂いたので俄然張り切ってしまいました。
所詮私はこんな人間です・苦笑
昨日は頭痛と吐き気で一日潰してしまいました。
あ~~貴重な休みだったのにと後悔しても
後の祭りです。やっぱり、体調管理は大仕事ですね。
うむ、ガリレオ面白い
此処から下はお返事になります。
拍手も頂きありがとうございます。ぱちぱち嬉しいです。
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